混泳
たくさんの熱帯魚を混泳させることは、熱帯魚飼育の醍醐味でもありますが、その難しさは最大の課題でもあります。
特にアフリカンシクリッドは、テリトリー意識が非常に強い種が多くいます。
マラウィ湖産のムブナの類は、比較的浅場の岩礁地帯を生活域とし、雑食性ではありますが主に珪藻類などを食します。
ムブナ類のテリトリー意識が強い理由には、同じように珪藻を食べる鮎が良い珪藻がついた石を守るようにテリトリーを持つのと同一の行動のように感じています。
キウィンゲは1000リットルの水域を1匹で制圧できるとも言われます。
アーリーなどは、死ぬまで闘うとも言われています。
ティラノクロミスは、名前の通りで“暴君”、“他を制圧するもの”の名を持ちます。
リビングストニーは、迷彩柄の体色で死んだふりをして獲物を待つフィッシュイーターです。
コンプレシケプスは、その薄い体型で敵を欺き、水草などの繁みで餌となる獲物を待ち伏せし襲います。
カンプソクロミスは、テリトリーを持たぬハンターと…。
キングオブ・マラウィ→フスコ
キングオブ・タンガニィカ→フロン
世界最大のシクリッド→クーへ
などなど、名前を列記しただけで混泳が難しいかなと思われる種ばかりです。
アフリカンシクリッドは単独飼育、もしくは超過密飼育しかないとか…
経験上、魚種や水槽サイズによるところも大きく関係しますが、単一魚種での3〜5匹の混泳が一番危険に感じます。
アフシク飼育の定番の石組レイアウトも、喧嘩緩和にはひと役買ってくれますが、それにより緩和される魚種もありますが、それでは緩和されない魚種もいるようです。
また、個体差により執拗に相手が死ぬまで攻撃してしまう個体もいるようです。
このような個体は、石組レイアウト変更などで対応しても無理な場合もあります。
逆説的には、その個体よりも更に大きく強い個体を導入すれば、水槽内の均衡が保たれ喧嘩が緩和される場合もありますが、逆に状況が悪化してしまう場合もありますので、これはやってみなければわからないということになってしまいます。
強い魚や逆に弱い魚を隔離するために、また、後から購入した小さな魚をメインに入れられないなどの理由からどんどん水槽数が増殖していきます。
アフシク愛好家は、水槽保有数が多いといわれる所以でしょう。
超過密飼育の場合ではその水槽内のボスは1匹のみで、ボスとなった魚は素晴らしい発色を見せますが、その他の魚達は綺麗な発色を見せることが難しくなります。
単一魚種だけの飼育環境の場合には、これが更に顕著になるでしょう。
オスのみを飼育した場合には、メスの取り合いがなくなるために喧嘩が緩和される場合もありますが、アフシクは成魚クラスになるまで雌雄の判別が非常に困難です。
幼魚から飼育した場合には、雌雄の判別が可能な成魚になってから水槽を分ける必要も出てきます。
これでまた、水槽数が増える結果ともなるでしょう。
下の画像は、米国はリンカーン・パーク動物園のアフシク水槽の画像ですが、水族館の巨大水槽ですらこれぐらいの過密飼育が必要なのでしょう。
こうした環境ならば、素晴らしい発色を見せる魚も多くなるのでしょう。
で、下が我が家のメイン
水槽の大きさは別にして、魚の過密度は…?
昨晩投入した餌金をその数に入れたとしても、水槽内はスカスカに感じます。
全ての魚達が成魚クラスになってくれば状況は変わるのかもしれませんが、現在問題無しなのが不思議なのかもしれません。
某アフリカンシクリッド専門店店長の「危険な匹数のアフシク混泳!」の言葉が現実味を帯びてきます。
『魚‼️』もう少し増やさなきゃ✌️
ということで、このブログを妻に読ませクレーム回避します。