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?アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

警察犬と警備犬

警察犬⇒逃走犯の追跡をする「足跡追求」、匂いによって人物を特定する「臭気選別」、物陰に潜む犯人を発見したり襲撃したりする「警戒」。
(訓練競技会では審査項目として、上記に加えて、脚側行進や障害飛越などを含めた「服従訓練」が入ります。)
〔ジジ〕

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指定警察犬としては、シェパード、ラブラドール、ゴールデン、エアーデールテリア、コリー、ボクサー、ドーベルマンの七犬種が認定され、一般家庭からの嘱託犬もいます。

〔ジジ&リリー〕

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一般的に警察犬にシェパードが多用される理由が、シェパードは約100年前ころまで、山岳地方の牧羊者が羊を守らせるために使っていたもので、この犬種の利口さ、勇敢さに魅了されていました。しかしその当時は今日のような立派な体型ではなく、耳も半立ちや垂耳が大部分でありましたが、19世紀の末頃に愛犬家たちがこの犬に関心を持ち改良をはじめ、ドイツ牧羊犬という名称で登場することになり、その指導団体としてドイツ・シェパード犬協会(1899年SV)が発足しました。
この犬を警察犬用として訓練したものをポリツアイフント(警察犬)と呼び、通称警察犬と呼ばれました。
第一次世界大戦には軍用犬として活躍し、隣国のヨーロッパ諸国にも普及されるようになり、後年、日本でも軍用犬として活躍しました。
戦後は、当協会が設立され、この犬種を警察犬として積極的に活躍の場を開拓することになり、独自の訓練科目等指導方針が着実に成果をあげえてきたのは、本犬種愛好家の協力があったからとも言えるでしょう。事実体型的にも訓練性能方面でも非常な進歩をとげているからになります。

一般家庭からの嘱託犬の場合、現在では、大型犬自体を飼育される方が減ってしまっています。したがって嘱託警察犬に志願する犬も減ってしまっているのが現況です。
そうした事などから、現在では特例措置として小型犬にも、嘱託警察犬への門戸を開いている都道府県警察もあります。
小型犬の嘱託警察犬の主だった仕事は、臭気選別と災害救助、それに広報宣伝活動になります。
警察犬の仕事や役割りなどの大切さを、世間一般の方に理解し、知っていただくための広報宣伝活動において、または、災害救助の現場で、大型犬が入っていけないような狭い瓦礫の隙間にも入っていけるという点において、小型犬の警察犬はとても重要な存在であり、“向いている”と言えるでしょう。
そうした意味合いからもお分かりのように、現在ではどの犬種でも警察犬になれる可能性があるという事です。

尚、余談になりますが、各都道府県警察に配備される警察犬とは別に警備犬が存在します。

警備犬⇒災害救助、要人警護、臭気選別。(カラーを変える事で、どの仕事をするのか理解します。災害救助は鎖+鈴、要人警護は皮、臭気選別は鎖。)
警備犬(けいびけん)とは、日本の警察において警備・捜索活動や災害現場で被災者の救助などを行えるように訓練された犬です。

犯人の追跡等を行う警察犬とは別に設置されており、爆発物の捜索やテロリストの制圧、災害救助などの警備任務を目的として運用されています。

警察犬は全国の都道府県警察に設置されていますが、警備犬とハンドラーで編成された警備犬部隊は、警視庁と千葉県警察のみに配備されています。警備犬部隊は警視庁では、警備部警備第二課警備装備第三係に所属しています。また千葉県警察では、警備部成田国際空港警備隊警備室警備第二課に所属しています。

上記のように警備犬は、犯人(テロリスト)の制圧や、爆発物捜索犬として爆発物の捜索を行う。また災害救助犬として被災者の捜索を実施するなど、ハーネスや鈴を付け替えることにより、1頭で複数の任務を行う事が可能である。

警視庁の警備犬部隊は、新潟県中越地震四川大地震などの国内・海外で発生した災害に救助犬として派遣されています。中越地震では警備犬「レスター号」(2015年12月4日老衰のため13歳で逝去)が投入され、当時2歳だった幼児の生存を突き止め、救出につなげた。

また千葉県警察の警備犬部隊は、成田国際空港において不審物発見の通報を受け、爆発物の捜索を行うことを主要な任務としています。

尚、海上自衛隊においては軍用犬を「警備犬」と呼称しています。

警備犬は警察犬と違い、殺傷能力が非常に高いため、警備犬引退後も一般家庭へ里子に出される事はありません。
配属署内で、一生を暮らす事になります。

〔左から、ステラ、ジジ、ベル〕

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