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キャンピングカーは何故白い?

キャンピングカーに白い車が多い理由は、一つにはコスト面があります。

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キャンピングカーの白は塗装の白ではなく、FRPの表面をコートするゲルコート材が白いからで、白に塗装しているわけではありません。


最近では部分的な塗装をオプション設定しているビルダーもありますが、追加で50万円以上の費用がかかる場合もあるため、簡単なボディラインなどをデザインステッカーで施しているのがほとんどになります。

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トラックベースのキャブコンやセミフルコン、フルコンなどの場合には、キャビン部分はやはりFRPなどで製作されているものが多く、例えば、頭のキャブ部分を黒にした場合に、前述したように元々白だったFRP製のキャビン部分をキャブと同一の黒に全塗装する必要が出てきます。FRPの塗装は技術的(特にひと昔前までは)にも難しく、時間もかかってしまうでしょう。

そうした技術料や手間暇がかかった分のコストを、通常でも高額になるキャンピングカーの車両価格に上乗せしなければならなくなりますし、納期も長くなるでしょう。
ですから、高級車以外のキャンピングカーの場合には、白いボディのままか、比較的低コストなツートンカラーのボディカラーにしたり、デザインステッカーなどでアクセントをつけたりするだけの車両がほとんどということになります。
現在では塗装の技術も進歩しましたし、キャビンがFRP製ではなくアルミボディの車両も販売されているため、カラフルなカラーを選べるようにもなってきています。
また、安価なモデルにもオリジナル塗装がオプション設定されている車両も存在します。

ハイエースや軽1BOXなどをベース車両とするバンコンなどは、ボディをそのまま利用するために白以外の車両も多く存在しています。

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キャンピングカーに白い車両が多いもう一つの理由としては、車内での快適な居住性を得るために、熱を吸収し難い白をボディカラーにしているということもあります。

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白くて大きなキャンピングカーの洗車が大変では?との懸念もありますが…

イヴを購入した時の担当者に「お家を丸ごと洗われますか?」と聞かれました。
「お家は、せいぜい窓を掃除する程度ではないですか?キャンピングカーは、諸外国ではモーターホームって言われてます。
あまりに念入りに洗車するとキャブ部分とキャビン部分の継ぎ目のシールが傷んでしまう場合があるので気をつけてくださいね。」と言われました。

洗車よりも、ボディごとのフルコーティングなどを施した方が、初期投資は高額になるかもしれませんが、大きな車体を洗車する手間暇や大量に必要になるケミカル用品、車高のある車両のため洗車中にルーフからの転落事故などの危険性などを考えれば、そちらの方がランニングコストなどは安くつくと考えられます。

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また、大きな車両のために歩行者や他車からの視認性を良くするために白い車体の方が良いという意味合いもあるようです。
ただ、北国などの雪道などの走行は、白いボディが雪景色に同化してしまうために注意が必要になります。

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