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?アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

リューシスティック

自然界では、稀に色素が抜けた白い個体が出現する場合があります。

また、それらを人の手により人工的に作り出されることもあります。

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色素が抜けた白い個体は二種類あります。

ひとつは、アルビノ(先天性色素欠乏症)と呼ばれる個体、そしてもうひとつは、リューシスティック(白変個体)と呼ばれるものの存在です。


アルビノとリューシスティックの大きな違いは、目の色になります。

アルビノの目は赤く、リューシスティックの目は黒になります。


アルビノとは?
メラニンという色素(髪の毛の黒、目の黒、皮膚、女性が気にするシミ)を作るための遺伝情報が欠損しているために、このメラニン色素が作られない状態のことです。先天的なもののため、交配の結果、タイプを固定することもできるようです。

このメラニン色素がないため、目の黒色もなく、血管が直接見えるために目が赤く見えるのです。

発現起序は、
チロシナーゼという酵素メラニンを合成してゆく過程で不可欠だが、アルビノは遺伝情報の欠損により、チロシナーゼを生成できないか、あるいはチロシナーゼが不活性のため、メラニンを生成できない。
その結果、”白くなる”のだそうです。


白変(プラチナ)

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白変種(プラチナ)・リューシスティック=Leucism

白変種は色素の減少によって白い状態である。
白変種は外見からしばしばアルビノと混同されるが、遺伝学的・生理学的にもこの両者は全く異質のものである。白変種のメラニン産生能力は正常であるため、アルビノが赤く透けるのに対し、白変種の瞳孔は黒い。
白変種が生まれる理由については諸説存在したが、現在では、氷河期間氷期を繰り返してきた地球環境を生き抜いた現存の生物にとって、氷河期には保護色となる白変種は、そもそも生物が生き抜くためには非常に有利な基本的資質であったと考えられ、そのため現在も、生物が白化する遺伝情報は基本的な遺伝子として、生物に脈々と受け継がれている、と考えられている。

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因みに、魚では「白変」「プラチナ」と表記しますが、爬虫類、両生類は「リューシ」と表記するようです。