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🦄アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

メキシコに棲むガーパイク

アリゲーター・ガー

Atractosteus spatula

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アリゲーター・ガーには2種類います。

ひとつはミシシッピー・アリゲーター・ガー(スパッラー)、もうひとつはメキシコ・アリゲーター・ガーになります。

この2種は学名は同じとされていますが、体色や成長後の体型の違いから、現地の学者などからはメキシコ産のものは亜種ではないかと言われているようです。

ミシシッピー産のものは入荷量も多く、黒褐色のボディが特徴的。非常に貪欲で成長も速い。

このミシシッピー産のもにも、体色がグレーが基本で、尾の形が丸みを帯びた団扇のような形状をしたスパッラーと呼ばれる最も大きくなるタイプのものと、体色が黒が基本となる、尾の形がウナギを焼く際に使うような角のある団扇のような形をした、目の付け根から鼻先までが細くなるタイプのものがあります。

通常は、前者のものがミシシッピー・アリゲーター・ガーと呼ばれ、後者のものは一般的にアリゲーター・ガーとだけ呼ばれる最も流通量が多いもののようです。

対して、メキシコ産のものは黄色味を帯びた体色が全身を覆い、各鰭が大きく伸びるのが特徴。他のアリゲーター・ガーよりはやや小さい。

メキシコ産のものはイエロータイガーと呼ばれ、アリゲーター・ガーの中で一番美しい種です。体型は一般タイプと似ていますが、明らかに違うのが尾の大きさと色彩です。尾は一般タイプの1.5倍ほどもあり、成長後はミシシッピー・アリゲーター・ガーに比べると胴回りが太く、ずんぐりとした体型となります。イエロータイガーと呼ばれるだけに、体全体が黄色味を帯び観賞的価値は群を抜いています。性格も多種に比べてかなり温和で、餌に対してもあまりガツガツせず成長もゆるやかで、水槽内では1mほどにしかならず非常に飼いやすいアリゲーター・ガーです。

メキシコ・アリゲーター・ガーの生息域はタンピコ近くの川で、現在は河口から100〜150kmほど上った淡水域になります。河口付近で捕獲されることはなく、ミシシッピー産のように海へ下ることはないようです。


トロピカル・ジャイアント・ガー

Atractosteus tropicus

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トロピカル・ジャイアント・ガーは体色や柄の個体差が激しい魚です。この体色や柄については美しい体色の魚の採れる川とそうではない川がはっきりと分かれており、この体色の差は環境的な要素よりも遺伝的な要素が強いのではないかと考えられています。同じような環境の川でも美しい柄や体色をもつ親がいるかどうかで、採れる魚の体色などに差が出ているのではないかとされています。体長は現地では2mを超えるものも見られるようです。

トロピカル・ジャイアント・ガーは生息域が広くタバスコ州のビエルモッサからグアテマラにかけてのウスマシンタ水系に生息しています。しかし、グアテマラの生息域は治安状況がよくないため、グアテマラでの採集は非常に難しいようです。また、ニカラグア・トロピカル・ガーと呼ばれるものがいますが、これは大きさ、色、体型ともトロピカル・ジャイアント・ガーとは異なります。トロピカル・ジャイアント・ガーとは違うLepsosteus属の仲間ではないかと考えられています。このニカラグア産と区別するため、塚平氏によりトロピカル・ジャイアント・ガーという名が付けられました。


ニカラグア・トロピカル・ガー

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学名はトロピカル・ジャイアント・ガーと同じになっていますが、全身は無地に近く大きさも異なるため、別種ではないかと言われています。


チャパシウス・ガー

Atractosteus tropicus?

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この魚は35年ほど前に存在自体は確認されていたのですが、当時は生息数が少なく日本には塚平氏により2000年に初めて上陸することとなる魚になります。

当初はトロピカル・ジャイアント・ガーと同種ではないかと言われていました。実際現地ではどちらも“ヘラガルト”(ワニの顔をもつ魚)と呼ばれています。しかし、実際には大きさは最大でも1m程度。体色と柄はトロピカル・ジャイアント・ガーとは異なり、どの個体もほぼ同じ体色と柄となっています。また体型は細く各鰭が大きいのが特徴です。これは生息する川が狭く流れが速いため、泳ぐ能力が求められるためと思われます。こうした明らかにトロピカル・ジャイアント・ガーとは異なる特徴をもつものの、今現在でもトロピカル・ジャイアント・ガーとは同種との扱いとなっています。

当時のチャパシウス・ガーは生息数が非常に少なく、多い年でも30尾ほどしか日本には入荷できずにいました。また、チャパシウス・ガーは他のガーのように産卵場所を刺し網で押さえておき15cm程度の幼魚を採るということができないため、引き網で採ることになります、したがって網の目の大きさが決められてしまうために、捕獲される個体は30cmほどの個体となり、これ以上小さな個体が輸出されることはありえませんでした。

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