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?アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

Lates

我が家では、2種類の『Lates』を飼育しています。


1匹は、この10月に特定外来生物に指定されてしまった『ナイルパーチ・ニロチカス』(現在、飼養等許可申請環境省へ送付済みで、許可申請が出るのを待っている状況です。)

アフリカ大陸熱帯域の川、塩湖、汽水域に分布し生息する。

全長193cm、体重200kgの記録がある大型淡水魚。

学名:Lates niloticus

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そして、もう1匹が『オーストラリアン・バラマンディ』

ペルシャ湾東岸から中国南部・台湾、南はオーストラリア北部まで、東インド洋と西太平洋の熱帯域に広く分布する沿岸性の大型肉食魚。

熱帯魚店では、『シーパーチ』の名で流通しています。

汽水域の魚なので、特にインド産シーパーチの場合には海水の1/2〜1/4ほどの濃度の汽水が必要になります。しかし、オーストラリア産シーパーチの場合には淡水への順応性が非常に高く純淡水での生涯飼育が可能とされています。

オーストラリアのダム湖には、多くのバラマンディが放流され釣りの対象魚となっています。

成魚は全長2m、体重60kgに達する。

学名:Lates calcarifer

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さて、此処からが本題です。

我が国日本にも、日本固有の『Lates』が存在しています。

もう説明などは必要ないかと思いますが、日本固有種のラテスは『アカメ』としてよく知られている魚になります。

黒潮に面した、西日本太平洋沿岸域にだけに分布する日本固有種。

種子島屋久島から静岡県までの記録がありますが、主な分布域は高知県と宮崎県です。


【地方名】

高知県

アカメ(高知県全般、ただし中村市・中芸地区では1貫目以下のものをいう。)

ヌベ・ニベ・タヌキ(安芸市)

シンチュウメ(安芸市下山地区)

ミノウオ(中村市・浦ノ内・浦戸湾・田野・名半利)

ヨロイウオ(浦ノ内)

ミノイオ(片島・下田・田野)

ミネイオ(下ノ加江)

《宮崎県》

マルカ(全域で呼ばれるが全長50cm以上)

ハゴ(中部以南、50cm以下のもの)

ヨダキボ(門川)

徳島県

ミノウズキ、メヒカリ

大分県

オキスズキ(蒲江)

鹿児島県

カワヌベ(志布志湾高山)

オキノフナ(種子島南部)

オキノコイ(屋久島・種子島:郡川)

イサゴ(種子島南部:茎永)

ヌベ(種子島西部:島間)

バッタン(種子島:郡川)

と、数多くの地方名があります。

アカメは、50〜60cmを境に体型体色ともに激変するために、そのサイズを境にして呼び名も変化するようです。


一時期は、バラマンディとは同種とされていましたが、その分布域が北に孤立している点と、バラマンディとの体型的な違いから別種とされました。

バラマンディとの体型的な違いは、アカメは体高が高く側線数が多いこと。胸鰭条数が少なく、臀鰭第二棘が第三棘より長いなどの違いがあります。

一番容易な見分け方は臀鰭棘の特徴で、アカメは前から二番目の棘がわずかに長く、対してバラマンディは三番目が一番長いという特徴があります。


産卵は海で行われているようですが、場所の特定はされていません。

産卵時期は、6〜8月と言われています。


宮崎県では、2006年に指定希少野生動植物の一種と指定、捕獲などを禁止にしました。

そのために、捕獲等をしての生息調査などが出来なくなり、生態などが不明となってしまう可能性が高くなってしまったと危惧する声もあるようです。

1991年 希少種

1999年 準絶滅危惧(NT)

2007年 2段階上がった絶滅危惧IB類(EN)

全長138cm、体重38kgの記録があるようです。

学名:Lates japonicus

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ニロチカス、バラマンディ、アカメの3種類のラテスをメインで飼育してみたいですね。