徳山ダム
今日は、犬達を連れて徳山ダムまでやってきました。
紅葉が、見頃かなとここまでやってきました。
ここの紅葉は、決して華やかで色鮮やかな紅葉ではありませんが、山間のダム湖の静寂の中の、とても渋い紅葉だと私的に感じています。
冷たい風が徳山湖の湖面にあたり、度々騒めきます。
静かな山間のダム湖、ここがかつてダムを着工するか否かで社会問題となった地だとは思えません。
徳山村というひとつの村が、このダムの完成によって、地図からも人の記憶からも消えました。
ダム湖の奥には、ダムによって沈むことのなかった集落がまだあります。
集落への取り付き道路は未だに無く、集落の住人を渡船で渡しているのが現況です。
ダムは完成しましたが、まだまだ未解決の問題がたくさんあるのがこの徳山ダムなんです。
徳山ダムは、岩を組み上げて造られたロックフィールダム。
静かな山間に、物言わぬ岩の壁が立ちはだかり、ダムへの道は整備され、観光地化もされています。
人を寄せつけぬ、荘厳な自然のままの姿が良かったのか?
ダムにより開かれ、人が集う場所となることが良いのか?
その答えは…どこにあるのでしょうか?
徳山ダムに向かう途中には、藤橋城が鎮座しています。
かつてこの地には「杉原砦」と呼ばれる砦があり、付近にはいくつかの砦も存在していましたが、藤橋城のある地に城址の痕跡は全く無く、砦があったという明確な事実はないとのことです。
この藤橋城は、外見を彦根城に似た天守風にし藤橋城と名付けた町営のプラネタリウムで、城址としてではなく完全な観光地化しているようです。
と…
景色ばかりで、犬達を撮るのを忘れてました。