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?アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

Lates属

アカメの仲間、ラテス属は9種類います。
そのうちの7種がアフリカ産で、すべてが純淡水魚とされてきましたが…。
近年、ナイルパーチ汽水湖でもあるマリアウト湖や紅海でも捕獲されてきているようです。

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*Lates angustifrons
タンガニィカ湖
現地名:キャプテイン・パンバ

*Lates mariae
タンガニィカ湖
現地名:サンガーラ・パンバ

*Lates microlepis
タンガニィカ湖
現地名: ノンジ・ニュンヒ

*Lates stappersi
タンガニィカ湖
現地名:ミケケ・ブカブカ

*Lates longisinis

*Lates macrophthalmus
モツブ湖・セセ湖・セコ湖

*Lates niloticus
ナイル川セネガル川・キヨーガ湖・ヴィクトリア湖・チャド湖

*Lates albertianus

*Lates calcarifer
オーストラリア(バラマンディ)・パプアニューギニア・インド・東南アジア(タイ:プラーカポン、マレーシア:シアカップ、インドネシア:カカップ・プティ、フィリピン:アパハプ、台湾:標準名は「尖吻鱸」ですが、「金目鱸、盲槽、偏紅眼鱸」とも呼ばれています。)

*Lates japonicus
日本:高知・宮崎が主な生息地。
徳島・鹿児島・大分・和歌山・愛媛と続き、三重・静岡・香川・大阪湾では散発的に確認されている。

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ナイルパーチには数種類…というよりもナイジェリア産やガーナ産などの地域変種がみられます。

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《以前の飼育魚、ナイジェリア産》

また、グレート、ニロチカス、クイーンなどの他にカインジ湖のブラック・ラテスなども知られており、同種?亜種?別種?などといろいろな意見があるようです。

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Lates niloticusで一括りにしてしまうのは?少々乱暴な気がしてなりません。
すべてがLates niloticusであるために、日本ではグレートもニロチカスもその他の種もすべて特定外来生物に指定されてしまいました。
ナイルパーチという魚の研究が進み、ナイルパーチの学名がLates niloticusのみだけではなく、もっともっと細分化されていれば、少しは違った結果になったかもと考えてしまいます。

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【シーパーチ】
ショップで販売されているシーパーチは、主にオーストラリア産シーパーチ(バラマンディ)、インド産シーパーチ、タイ産シーパーチが多いようです。
このうち、海水依存度のもっとも高い種がタイ産のシーパーチだと言われているようです。

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次いでインド産(海水依存度はアカメと同じくらい?)で、オーストラリア産は汽水域を離れ川を遡上して、純淡水のかなりの上流域でも大きく成長した個体が確認されているようです。

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【アカメ】
日本三大珍魚(イトウ、ビワコオオナマズ、アカメ)のひとつとされています。
幼魚期の体色は枯れた海草のような色合いで、捕食者からは発見され難いように擬態し、逆に捕食する時点に於いては、捕食する相手に気づかれ難いという利点があるようです。

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成魚になれば枯れた海草のような体色は消え、金属的な色合いに変わる。
捕食時などの興奮時には、幼魚期の体色が出現する場合もある。
その名の通りで、赤く光る目が大きな特徴として知られている。

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