アリゲーター・ガー
名古屋城のお堀が、凍りついたとのニュース報道がありました。
名古屋城のお堀には、確認されているだけでも、北米原産のアリゲーター・ガー2尾と、中国原産のソウギョ3尾が捨てられているとか…?
温帯魚のソウギョは兎も角、アリガーは熱帯産の魚で、低水温にも耐えることができるというだけです。
果たしてアリガーは、この凍りついた名古屋城のお堀で越冬できるのでしょうか?
行政も、それを見越して冬季の捕獲を見送っているのかなとも考えてしまいます。
これが同じガー種であっても、ガーの南限種であるトロピカル・ジャイアント・ガーでは越冬などは出来ないでしょう。
越冬する可能性が高いのは、前出のソウギョなど、中国などが原産の温帯域の魚ということになるでしょう。
しかし例えば、中国でも知らぬ人が多い、ガンユイを密放流するアクアリストはいるのでしょうか?
ガンユイは、日本三大珍魚とされる「イトウ」「ビワコオオナマズ」「アカメ」よりも珍しい魚だそうです。
また、アジアアロワナが密放流されたというのも聞いたことがありません。
これは、マイクロチップで管理がしっかりとされているということと、安価な魚では無いということなのでしょうか?
あまり話題にのぼらなかったり、希少種や高額な魚は密放流されないということなのでしょうか?
同じく、名古屋の荒子川で自然繁殖し定着しているというナイル・ティラピアです。
荒子川上流部には、工場などからの温排水の流入があり、ナイティラ達は冬季には上流部に遡上するそうです。
しかし、名古屋城のお堀にはそうした温水が流入する場所があるとは思えません。
以前のブログにも記載した通りで、ガーは定期的に水面まで呼吸をしにあがってきます。
呼吸のため、水温変化の少ない場所に居続けることが出来ないアリガーは、名古屋城お堀の何処で息を潜め、春の訪れを待っているのでしょうか。
氷の下で寒さに耐えているアリガーは、この春再び姿を見せるのでしょうか?