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?アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

古代魚

どのような魚が古代魚と言われているのか?

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ポリプテルス、アロワナ、ピラルクー、ヘテロティス、淡水エイ、チョウザメ、ガーパイク、アミアカルバ、肺魚などがそれらに該当します。

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進化史上において初めて脊椎を備えた無顎類の出現は、5億年という気の遠くなるような長い歴史の中で魚類から哺乳類に至るまで脊椎動物の大進化を遂げる上で革命的な出来事であった。そして古代の魚達が海水から淡水に進出することによって、脊椎動物の進化の道筋が大きく変わることになったのである。

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魚達が海水から淡水へ進出するためには浸透圧という目に見えない壁が大きく、両域の塩分濃度3%という違いは浸透圧では1000倍もの違いを生むといいます。古代の魚達は腎臓の浸透圧調整機能を強化することによってその問題を解決し、鰓の骨は変形して顎となり、摂食能力向上につれ消化機能や遊泳能力も向上しました。

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淡水は海水に比べ淀むことも多く、酸素不足となりやすい環境から食道の一部が膨らんだ原始的な肺を獲得し、空気呼吸で酸素を補う能力を身に付けました。顎を有した棘魚類の仲間から条鰭類や肉鰭類などの硬骨魚類が進化し、条鰭類はその後軟質類や新鰭類、真骨類と進化し骨を発達させて高速遊泳を可能にしました。

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また、淡水から再び海水に生息域を広げることによって、より複雑な系統の進化を遂げるようになりました。現生の総鰭類に属するシーラカンスは、これまでのコモロ諸島の他、1998年にインドネシア沖合でも発見され、DNA鑑定の結果新種と判明しました。しかし過去に栄えた淡水魚の多くは絶滅し、その一部は化石種として姿を残しています。化石種にはその長い歴史の中で、繰返される地球の様々な環境変化と他生物との相互作用によって徐々に身に付けていった原始的特徴が残されています。

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化石種とほとんど姿を変えず、またこれらの子孫と考えられる仲間が現生種にも見られますが、軟骨魚類を含めた馴染みの深い古代魚と呼ばれる仲間たちはそのような仲間の一部なのです。古代魚の多くは大型になり、ブラックアロワナやエイの仲間など幼魚期には水質や給餌に注意が必要な種もいますが、ある程度成長し体力のある個体はとても丈夫で飼育しやすいのも特徴になります。風貌のある古代魚の泳ぐ姿に、魅了されているアクアリストは少なくないでしょう。

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