エッグスポット
アフリカンシクリッドの繁殖行動は、だいたいどの種も同じような感じで行われます。
雌雄がお互いの尾ビレを追いかけるように円を描くような行動をし、メスは産卵し、産み落とした卵を口にくわえます。するとオスは尻ビレを震わせながら放精します。
オスの尻ビレにはエッグスポットと呼ばれる卵と同じような色形をしたスポット模様があり、メスはエッグスポットを卵と間違えてくわえようとオスの尻ビレをつつく。
その時にオスは放精し、卵はメスの口内で受精します。
〈ロデのエッグスポット〉
ということでアフシクは、エッグスポットの有る無しで雌雄の判別が可能な種が多くなります。
稀に、エッグスポットを持つメスもいるようですが、尻ビレにエッグスポットがあるものはほぼオスということになります。
〈ブルーのエッグスポット〉
しかしながら、ショップで販売されている魚達はほぼ幼魚ばかりで、エッグスポットはまだ出ていないために雌雄の判別は極めて困難になります。
〈トリカラーのエッグスポット〉
では、どのようにして雌雄の判別をするのか⁉︎
確実的なお話ではなく、あくまでも自分自身の考えになりますが…
〈Lカエルのエッグスポット〉
🔸販売水槽の中の一番大きな個体
🔸販売水槽の中の一番強い個体
🔸各ヒレが大きく、縁取りに色が出始めている個体
🔸身体の一部(特に頬あたり)にかすかに色が出始めている個体
🔸光の当たり方で色が確認できる個体(ショップ側の了承が必要ですが、カメラで撮影した場合には、光の当たり方などにより肉眼では確認できない色が認められる場合があります。)
などにより、ある程度は雌雄の判別が可能かもしれませんが…
まぁ“オスっぽい”とか“限りなくオスに近い”程度で考えた方が良いでしょう。
〈Dコンプのエッグスポット〉
アフシクでも、エッグスポットだけでは雌雄の判別が困難な種もいます。
ベネは顕著なエッグスポットを持たないようですし、フロンもエッグスポットを持ちません。(フロンの場合には、ご存じのように成魚になればオスには立派なコブが出てきます。)
一般的には、三匹購入すれば一匹はオスである確率が高くなるとか…
だ・け・ど…
例えばクーへ⁉︎
いろんな意味で、三匹も購入できないしぃ〜!
というところです。
今は、このティラノが男の子であることを祈るばかりです。
飼育者のひいき目で…
エッグスポット⁉︎出てないかな⁉︎