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?アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

特定外来生物 ❺

特定外来生物

魚類抜粋(14種類)

• チャネルキャットフィッシュ

• ノーザンパイク

• マスキーパイク

カダヤシ

ブルーギル

コクチバス

オオクチバス

• ストライプトバス

• ホワイトバス

• ストライプトバス×ホワイトバス

• ヨーロピアンパーチ

• パイクパーチ

• ケツギョ

• コウライケツギョ

平成28年7月頃指定候補(11種類)

• ブラウンブルヘッド

• フラットヘッドキャットフィッシュ

• ホワイトパーチ

• ラッフ

• ラウンドゴビー

•ヨーロッパナマズ

• パイク科及びその交雑種

• ガンブシア・ホルブローキ 

ナイルパーチ

• オオタナゴ

• コウライギギ

平成30年2月頃指定

• ガー科及びその交雑種


というわけで、魚類だけに限らず…

今後は特定外来生物に指定されてしまった種の飼養だけではなく、輸入すら出来なくなってしまうのですから、日本でこれら特定外来生物に指定されてしまった生物の、生きた姿を見ることはほぼ不可能となります。


これは、あまりにも乱暴なやり方と感じてしまうのは自分だけなのでしょうか?

希少種であり、ワシントン条約でも規制されているアジアアロワナでさえも、養殖物に限りマイクロチップの義務化により輸入が許可され、一般家庭での飼育も許可されています。

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一番簡単な方法である、排除してしまうという安易なやり方が、果たして最良の方法なのでしょうか?


例えば、アジアアロワナのようにそれぞれの個体ごとにマイクロチップの装着を義務化し、購入者の追跡調査がしっかりと行える体制を整え、数年に一度再申請を行うような制度を考えていくことが必要なのではと思います。


そうした面倒なことはしたくないため?何もかもを一括りにして排除してしまうのは、決して良いことではないでしょう。


既存の固有種を淘汰してしまう外来種の根絶は、必要なことではあると思います。

でも、それと同じぐらいに、そうした日本の生態系に与える影響が大きな生物を世間一般に周知させ、展示をしたり一般家庭で飼養させながら、ある種の教材として外来種が生きているそのままの姿を見せながら、生態系に及ぼす危険性を伝えていくということも必要があるのではないでしょうか?

ここまで厳重に管理飼養しなければならない生物なのだ!ということを啓発していく必要性もあるのではと感じます。


我が家には、この7月に特定外来生物に指定されるナイルパーチがいます。

しかし、ナイルパーチは沖縄南西諸島や小笠原、温泉や温かい工場排水の流入するような湖沼や河川などの地域以外では、日本で越冬することは不可能です。

日本で越冬ができないような生物を特定外来生物に指定してしまえば、外国から流入する全ての生物を特定外来生物に指定しなければならなくなるのではないでしょうか?

また、越冬できる可能性のあるガー類の特定外来生物への指定が、何故2年もの間、先送りされたのかもよくわかりません。

既にたくさんの人達が飼育しているからということ?

癒着などの、何か策略めいたものを感じてしまうのは自分だけなのでしょうか。

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我が家には、中国が原産のガンユイという魚がいます。

中国の魚は温帯魚なので、無加温飼育が可能です。そうした温帯魚を放流してしまえば、日本でも越冬してしまうでしょう。

ガンユイは、自然下では2mにもなるフィッシュイーターの巨大魚です。

日本で越冬ができるか?できないか?の境界線上にあるようなガー類よりも、余程生態系に及ぼす危険性が高いのではないでしょうか?

ガンユイは中国でもレアな魚なので大丈夫?

では、ハクレン、アオウオ、ソウギョなどは?普通に多摩川などに帰化しています。

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中国大陸には、すでに特定外来生物に指定されているケツギョ意外にも、日本の生態系に影響を及ぼす可能性の高いフィッシュイーターが数多く存在しています。こうした生物は魚類に限ったことではないでしょう。

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環境省というか、国はそうしたことをどう考え対処するのでしょうか?

そもそも、マスコミなどが騒ぎ始めてから対処しているように感じてしまいます。これでは、後手後手に回ってしまっていて最初からお話にはならないのでは?

どれぐらい環境省のお役人達が現地に赴き、ショップなどを回り、生態系に影響を及ぼす種類の外来種がどれほどいるのか、どれほどの種類の外来種が輸入されているのかを自らの足を使い調査をしているのでしょうか?

そうした上で、事が起きてしまう前に出元の蛇口を閉める方策が必要なのではないでしょうか。


アメリカザリガニウシガエルなどのように、日本で長らく帰化してしまい爆発的に増えてしまった外来種は除外ということも、すでにお役所仕事ということではないでしょうか?


排除することは簡単ですが、それに伴う危険性というものも考えていく必要性もあるのではと強く思います。