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?アフリカンシクリッド飼育とドーベルマン&ウィペットとの日常です。

ネコ科とイヌ科、その狩りの形態の違い。

ネコ科の動物は、トラやヒョウ、ジャガーに代表されるように、単独生活が主であるために、(群れで生活し、群れで狩りをするライオンは、ネコ科にあっては特異な習性を持つ存在になります。)狩りの時は獲物の喉元、あるいは窒息死させるために獲物の口腔に噛み付きますが、これは、単独でも効率よく獲物を倒すための知恵になります。更にその時、ネコ科の動物は前肢で獲物を捉え、逃さないように抑え込みます。

群れで狩りをするライオンは、獲物を抑え込んだその状態で食べ始める場合もあるようです。

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対してイヌ科の動物は、オオカミやジャッカル、リカオンに代表されるように群れで生活し、群れで狩りをする生き物です。イヌ科の動物は狙いを付けた獲物を何キロにも渡り、群れのチームワークで追い続け、獲物が疲れるのをひたすら待ちます。そして、機会を逃さず皆で総攻撃をかけます。
その時、喉元を狙う事はほとんどなく、皆で噛み付いては離れる行動を繰り返します。したがって、イヌ科の動物はネコ科の動物とは違い、前肢で獲物を抑え込まないために、一噛み一噛みで致命傷を与える攻撃をし、群れの総合力で獲物を仕留めます。

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獲物を噛み殺す事に長けているのはネコ科の動物ではなく、イヌ科の動物という事になるのです。犬は噛みつく者、猫は引っ掻く者という事です。顎の力が強いのは犬の方になります。

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しかも、イヌ科の動物に狙われてしまったら、ほぼ生き残る事は不可能とも言われています。群れで狩りをする分ネコ科の動物よりも狩りの成功率は高くなります。

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ハイエナは犬に似ていますが、オオカミ(ネコ目イヌ科)と同じネコ目(食肉目)ですが、ハイエナ科でジャコウネコに近い種になります。

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ハイエナはイヌ科の動物のように群れで生活し、狩りも群れで行います。

ハイエナは死肉を漁ったり、ライオンなどの倒した獲物を横取りしたりするヒール役の印象がありますが、意外と狩りも上手で、ライオン(特に単独生活をしているはぐれライオン)の方が獲物を横取りする場合が多くあるようです。


また、自然界の生き物は、無用な争いを避けたり、食べて生きていくため以外には、無闇に殺戮行為は行わないと考えられていますが、ライオンは、後々、自分達の敵となりうるであろうチーターやヒョウなどの大型肉食獣の子供を襲い殺すことがあります。

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特にハイエナは、子供だけではなく大人のハイエナですらもライオンに狙われます。

ハイエナの死因のトップは、ライオンに襲われたことによると言われています。

そして、そうしてハイエナやチーターを襲ったライオンは、襲った獲物を食べることはなく、見せしめだと言わんばかりにその遺体にマーキングをし、その場を立ち去っていきます。