生き物を飼うということ
我が家には、現在二頭の犬達がいます。
一昨年までは、五頭の犬達と暮らしていました。
三頭のドーベルマンとウィペット、そしてミニチュアダックスです。
リーダー犬だったジジは一昨年12月29日に逝去
裏のリーダーでもあったダックスのリリーが、ジジの前の一昨年6月に逝去しています。
そして、要を失った我が家の犬達の群れに、追い打ちをかけるかのようなドーベルマンのベルの死(昨年4月逝去)でした。
実は、ウィペットのビショップ以外の犬達は、皆、元飼い主の飼育放棄から我が家へと迎えた犬達になります。
ベルに至っては、虐待までされていた犬になります。
愛護センターから直接お電話があり、引き取りをお願いされました。
懇意にしていた愛護団体のボランティアさんから「ドーベルマンならあの人!」とお聞きしたそうです。
ベルは、我が家に迎えてすぐに、皮膚からは血が出るような酷い皮膚炎になり、被毛も抜け落ちました。
獣医さんでも、原因はわからないと…今思えば、きっと飼育放棄や虐待されてのストレスなどからだったのでしょう。
獣医さんからは、被毛はもう生えないかもしれませんとも宣告されていました。
我が家へ来たばかりのベルは、何にでもオドオドした感じで、一歩引いたところがありました。
しかしベルは、リーダー犬のジジが率いる群れ中に入り、自分というものを取り戻し、自信も取り戻していきました。
そして、獣医さんからは「もう、生えないかも…」と言われた被毛も、ドーベルマンらしい光沢のある毛艶の良い被毛が戻りました。
リーダー犬だったジジも放棄犬で、皆の境遇を良く理解してくれている立派なリーダー犬でした。
真のリーダーとは、餌の調達能力に長け強く威厳があること。その上で下位の犬達のラフな遊びにも怒らずに付き合い、とても愛情深く接することで下位の犬達の信頼と尊敬を集めることができること。凛とした態度で何事にも動じないけれど、群れのルール乱す犬達にはその威厳を示せること。
こうした犬のリーダーになるために不可欠なことを、リーダー犬だったジジは身を持って、自分に伝え教えてくれました。
メインサイトである『🌟星🌙月🌞太陽』(モバイルサイト)には、それぞれの犬達の物語も記載してあります。
お時間でもあれば、アクセスしていただければと思います。
幼少の頃から、我が家には普通に犬がいて、犬がいないのが不思議なほどでした。
しかし、自分自身で犬がしっかりと飼えるような年齢となり、犬だけでなく生き物を飼うということの責任の重さを痛切に感じました。
そして、買うことは誰にでもできるということ、飼うということはもう一段階難しいということ、そして飼い続けることの難しさ…更に言えば、適正に飼い続けることが最も難しいことなのだと、しかし、それができない人やそうした覚悟ができない人は、始めから生き物の飼育をするべきではないのだ❗️と…
生き物を飼うこと、それは飼育した生き物に、自分自身の生命を削り与えることだと自分は思っています。
生き物を飼うことは、とても素晴らしいことだと自分は思います。
でも、それには様々な責任が伴います。
家の中でリードに繋がれたままの犬、飼い主の顔を見るのは給餌時だけ等々…家庭環境や事情もいろいろあるのでしょう。
でも、そうした飼育法しかできないのに?何故犬を迎えたのでしょうか?自分には到底理解などできません。
最後に、犬には躾は不可欠だと思っています。
人間社会で共に暮らしていくためには、犬にも人間社会でのルールを教えていく責任が飼い主には必要でしょう。
まずは、基本的な犬学をよく学び、家族に迎えた犬種が作出された理由やその歴史、犬種の特性をよく知る必要があるでしょう。
犬と共に訓練を続け、犬の躾をし、犬と共に楽しく暮らしていければ、どの犬も問題犬などにはならず、問題犬でもない可愛い愛犬を手放そうなどとは誰も考えたりしないでしょう。