頭の良い犬、悪い犬。
頭の良い犬にはいろいろあると思います。餌の調達能力に長けた子、人への服従心が優れた子、一芸に秀でた子と様々です。
犬種や個体差にもよりますが、私的にはほとんど全ての犬が頭が良いと思います。
ですから、どの部分をとって頭の良い犬と感じるかにもよると考えます。
例えば、一般的に言えば、サイトハウンドは頭の悪い犬とのレッテルを貼られています。
サイトハウンドは、鼻ではなく、目で獲物を認識します。そしてその後は、その類稀な脚力を活かして獲物を捕獲します。したがって、人の指示を待っていては獲物を逃がしてしまう結果になります。
人の指示を待たずに行動するところから、そうした頭の悪い犬とのレッテルを貼られてしまっていますが、逆に言えば、瞬時の判断能力には長けていると言う事にもなります。
また、ボーダーコリーが非常に頭が良い犬と言われるのは、人の指示通りに忠実に動き、的確に羊の群れなどを誘導するからでしょう。
ということで、ほとんど全ての犬たちは頭が良く、各々の犬達の持つそれぞれの個性をよく理解し、長所を伸ばすような、その犬に合った適切な訓練ができず、勝手に頭の悪い犬だと思い込んでしまう人間の側に問題があるということなのでしょう。